ERPC、Solana リーダースロット情報APIをリリース

ERPC、Solana リーダースロット情報APIをリリース

2025.09.29
ELSOUL LABO B.V. と Validators DAO が運営する ERPC は、Leader Slot Information API(getLeaderSlots API)をリリースしました。ERPC の利用クレジットを持つユーザーは、Solana の今後のリーダースケジュール、ステーク量、バリデータ位置情報、参考用 ping 値を RPC 互換のインターフェースで取得できます。

背景

Solana では各スロットにリーダーバリデータが割り当てられ、そのリーダーがトランザクションの取り込みとブロック生成を担当します。リーダーは世界中で交代するため、従来型 HFT のように一つの取引所マッチングエンジン近くへ置けばよい、という考え方とは異なります。Solana では、最速に近いリージョンもリーダースケジュールに合わせて変わります。
これらの情報を自力で整備するには、毎 epoch の多数のスロット更新、バリデータメタデータの追跡、位置推定、レイテンシ計測、リアルタイム利用できる形での集計が必要です。ERPC はこれを運用向け API として提供します。

API利用例

通常の Solana RPC と同じ形式で呼び出せます。以下のリクエストでは、params で指定したスロット以降の 100 件のリーダースロット情報を取得します。
json
{
  "jsonrpc": "2.0",
  "id": 1,
  "method": "getLeaderSlots",
  "params": [416462031]
}
現在のレスポンスは result に包まれ、successmessagetotaldata[] を含みます。各レコードには slotidentitystakeWeightleaderRegionleaderCity などのリーダー地理情報、pingToLeaders の参考レイテンシが含まれます。

リーダースロットを運用タイムラインとして見る

取得データは、観測地点から見たスロットごとのタイムラインとして整理できます。以下は Frankfurt から見た例です。
スロット範囲リーダーリージョンリーダー位置ステーク量Frankfurt からの ping読み取り方
416462031stockholmŠiauliai, LT2,502,391.1427.742 ms欧州内レイテンシだが同一メトロではない。
416462032-416462035amsterdamAmsterdam, NL280,745.6916.835 ms低レイテンシの Amsterdam ウィンドウ。
416462036frankfurtFrankfurt am Main, DE12,254,651.760.974 ms同一リージョンの Frankfurt リーダー。

Solana ネットワークデータサイト

Validators Solutions - Solana ネットワークデータ
バリデータ分布やネットワーク全体の公開情報は Validators Solutions で確認できます。Validators Solutions は Solana ネットワーク全体の把握に有用で、ERPC Leader Slot API はスロット単位のスケジュール、ステーク量、位置、レイテンシに基づく運用ルーティングに向いています。

戦略的な活用

  • リーダー位置と ping を見て、そのスロットで直接送信が効率的か判断する。
  • stakeWeight を使い、長い時間軸でどのバリデータがリーダーに現れやすいかを把握する。
  • FRA、AMS、NY、TY、SGP など複数リージョンを使い、リーダー交代時のギャップを減らす。
  • グローバル平均レイテンシだけに依存せず、Solana のチャンスウィンドウがリーダースケジュールとともに移動する前提で設計する。

ご利用について

Leader Slot Information API は、ERPC の利用クレジットを持つユーザーが利用できます。API トークンは ERPC Web ダッシュボードで発行・確認でき、詳細ドキュメントは ERPC 公式サイトで確認できます。

ERPC、Validators DAOが解決する課題

  • 一般的な RPC 環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限
  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
ERPC と SLV は、私たち自身が高性能な Solana インフラを必要とした経験から生まれました。今後も、レイテンシに敏感な Solana アプリケーションに必要なデータ、ルーティング、運用ツールを改善していきます。